カンパニー制組織

カンパニー制組織とは、事業部制組織のもつ独立採算制主義をさらに徹底させた組織形態です。

カンパニー制組織の特徴

カンパニー制は、事業部制よりもさらに分権化を進めて、独立した会社に近い権限を与える制度で、「擬似会社制度」ともいわれます。経営環境の変化が大きくなり、事業の再編や市場ニーズへの迅速な対応が迫られる中、事業部制を改めてカンパニー制に移行する企業が増えています。

カンパニーごとに任命される社長の権限は事業部長の権限よりも大きく、擬似的に資本金も分与されます(社内資本制度)。事業部制との最大の相違点は、事業部制下の各事業部が「プロフィット・センター」として機能し、期間損益により業績の評価がさせれるのに対して、カンパニー制下の各カンパニーは「インベストメント・センター」として機能し、投下資本に対する収益性により業績の評価がされるところにあります。

カンパニー制組織のメリットとデメリット

メリット
  • 大幅な権限委譲が行われるため、環境の変化に対応した迅速な意思決定を行うことができる。
  • 各事業単位で独立した戦略が立てやすく、買収や売却などの事業再編がやりやすい。
  • 事業部組織のもつその他の長所が、そのまま引き継がれる。
デメリット
  • 本社の求心力が小さくなり、企業全体としての価値観や一体感が失われやすい。
  • 責任がより明確になるからという理由で事業部制から移行しても、実態として自律性が生まれない場合がある。
  • 事業部制組織のもつその他の短所が、さらに顕著になる。

関連項目

事業部制組織とカンパニー制組織の違い

豆知識

インベストメント・センターのインベストメントは、英語でinvestment と書きます。invest は「投資する」、-ment は「~すること」の意味です。
invest は、in 「=動詞の接続後」+ vest 「投資する」という解釈が一般的ですが、in 「~の中に」+ -vest 「着る」より、立身出世のために青年が新調の服で社会に出たことから「利益を見込んで何かに投資する」という比喩的意味が生じたという解釈もあります。