ファヨールの管理過程論(マネジメント・サイクル)

ファヨールが20世紀初頭にその著書「産業ならびに一般の管理」で提唱した、経営管理の過程を理論化した古典的理論です。

意味

20世紀初頭に経営者として活躍したフランス人のファヨールは、実務を通じて得た自らの考えを体系的にまとめました。企業経営に関して「管理」ということばを使ったのは彼がはじめてであるといわれています。

ファヨールは、「経営とは、企業がその裁量下にあるすべての資産から最大限の利益を引き出すよう努めながら、企業をその目的へと導くことである」として、経営に不可欠な基本的機能を次の6つに分類しました。

  • 技術活動(生産、製造、加工)
  • 商業活動(購買、販売、交換)
  • 財務活動(資本の調達と管理)
  • 保全活動(財産と従業員の保護)
  • 会計活動(財産目録、貸借対照表、原価、統計など)
  • 管理活動(予測、組織化、命令、調整、統制)

とくに注目すべきことは、ファヨールが「管理」という活動の重要性に気づき、どんな会社でも行なっている経営活動に、この管理的活動を組み合わせている会社こそが、経営に成功している会社であると主張した点です。

そしてファヨールは、管理的活動を経営に欠かせない本質的行動の1つであると考え、マネジメント・サイクルの概念を生み出しました。

  • マネジメント・サイクル
  • 予測(to forecast and plan)
    職能別の活動を対象とした予算編成による管理を提唱。
    組織化(to organize)
    スタッフの重要性を指摘し、基幹的な仕事を補佐する部門の設置を提唱。
    命令(to command or direct)
    管理者の一方的な命令行使を問題視し、従業員に対する理解に基づく指導の強化。
    調整(to coordinate)
    部門間の調整を可能にする定例会議を提唱。
    統制(to control)
    部門間における統制だけでなく、総合的な観点からのコントロールを実現するために統制部門を置くことを提唱。

図表

文字だけでは分かりにくい部分も多いと思うので、パワーポイントで図表を作りました。

マネジメント・サイクルの図表です。