メセナ

企業が社会的責任の遂行として、企業名をつけて冠イベントを行ったり、スポーツや文化・芸術への支援を行うこと。

意味

企業の芸術文化支援への興味が高まったのは、高度成長期が終わり、需要が一巡し、企業が大量生産・大量販売から、次の段階としてライフスタイルに目を向け始めた1980年代です製品にデザインや雰囲気などの付加価値が求められるようになり、市場の変化を受け、企業はイメージアップに芸術文化を取り入れるようになりました。その結果、企業の広告宣伝費が芸術文化の世界に大量に流れ込むというとなりました。

1980年代後半になると、宣伝色が強く、支援対象の内容等には注意を払わ企業の文化支援に対する姿勢について、疑問や批判が高まり、それを受け「見返りよりも芸術文化への奉仕・貢献を第一」とするフランスの企業文化支援組織ADMICAL(Association pour le dévelopment du Mécénat Industriel et Commercial:商工業メセナ推進協議会)のジャック・リゴー会長から、日本における同種の組織の結成を呼びかけられ企業メセナ協議会が発足し、メセナを「即効的な販売促進・広告宣伝効果を求めるのではなく、社会貢献の一環として行う芸術文化支援」と意味づけました。

芸術文化に対する関心の高まりに好景気が加わった1990年前後には、多くの企業が様々な動機から芸術文化に投資し、「メセナブーム」と言われるほどメセナが盛んになり「メセナ」という言葉が一般に知られるようになりました。しかし、バブル崩壊後は、企業メセナの規模は縮小し、マスメディアが「メセナは死んだ」などと書きたてるまでに至り、現在に至っています。

フランス語

mécénat

豆知識

古代ローマ時代の皇帝アウグストゥスに仕えた高官マエケナス(Maecenas)が詩人や芸術家を手厚く庇護したことから、後世その名をとって「芸術文化を庇護・支援すること」を「メセナ」というようになりました。