3C分析とは、1.市場(=顧客:Customer)、2.競合(Competior)、3.自社(Company)について分析を行う方法です。
内容
SWOT分析による経営分析は、外部環境にさまざまな要素があるために、ともすれば抽象的な分析になることがあります。そこで個別の事業について具体的な議論をするときには、3C分析の方が有効な場合があります。
- 市場(顧客)分析
- 競合分析
- 自社分析
市場(顧客)分析とは、既存の顧客だけではなく、潜在的な顧客についてその特性やニーズを把握することです。具体的には、市場の規模や成長性、顧客のライフスタイルや嗜好、購買の意思決定に影響を与える要素、購買のパターンや購買意思決定のプロセス、などについて分析を行います。
競合分析とは、競合相手だけではなく、産業の競争状況について把握すうることです。具体的には、業界の集中度(寡占度)、参入障壁、競合相手の戦略と戦術、他社の「強み」と「弱み」などについて分析します。
自社分析とは、経営資源の活用状態と実績について把握することです。具体的には、売上高、シェア、収益性、ブランド認知度、技術力、人的資源、競争優位の源泉、コスト・ドライバー(コストを変化させる要因)などについて分析を行います。
ちなみに3C分析は、大前研一氏によって開発され、「戦略的三角関係(strategic triangle)」と、英文の著書で広く知られるようになりました。(1982年)なお、大前氏は2000年の著書で、戦略の3Cは通用しなくなったと主張しています。
英語
3C's model