「各メディアで絶賛!本格経営書として異例のベストセラー」帯にはこのように書かれています。
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 楠木 建 (著)
この企業いいなと感じる企業は、ひとつひとつの取り組みがそれぞれバラバラではなく、いくつもの取り組みがつながっています。もちろんこの本に出てくる事例の企業もです。どんな取り組みが、どんな関係をもってつながっているのかを知るのにいいのがこの本です。
「競争戦略って何だろう?」という方には、海外企業(サウスウエスト航空、デル・コンピューター、スターバックス、アマゾン等)はもちろん、日本企業(ガリバー、マブチ・モーター、ベネッセ、ブックオフ、アスクル等)のサクセスストーリーの事後説明が多く掲載されていますので、身近に感じることができるのではないかと思います。
これから競争戦略を学んでみたい人や、あまり難しく考えなかったけれども実際に戦略的に企業を経営してきている経営者さんは、一度読んでみてもよいかもしれません。経営学者さんの本の中では読みやすい部類に入りますので。できればポーターさんの入門書を読んだ後で読むといいと思います。
ただ企業側の視点のインパクトが強すぎるので、一番大切なはずの「お客さま」に関して見失いがちになってしまうかもしれませんので、そこだけはご注意を。