プロジェクト組織とは、既存の組織形態は残したままで、個別の経営課題に対して、臨時的・横断的に編成される組織形態のことです。
プロジェクト組織の特徴
製品開発、システム開発などといった複数の部門に関連する課題を解決するために、各部門から専門的知識を有するメンバーを集めて臨時的に編成される組織です。プロジェクトメンバーは、本来所属する部門を一旦離れ、課題の解決に専念し、プロジェクトの目的を達成した時点で、本来の所属部門に戻ります。 このプロジェクトチームをいわば恒常的に組織内に埋め込んだものがマトリックス組織です。
また特に、プロジェクト組織の目的が非常に絞られたもので、一般的に短期間であり、機動的な活動が求められるばあいに、「タスク・フォース」と呼ばれることがあります。
プロジェクト組織のメリットとデメリット
- メリット
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- 環境の変化に迅速かつ柔軟に対応することができる。
- 当初から組織結成の目的がはっきりしているので、メンバーのモチベーションが高い。
- チャレンジ精神に満ちた組織文化の形成につながる。
- プロジェクトの活動プロセスや成果を観察することによって、将来のリーダー候補を発掘することができる。
- デメリット
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- 既存の組織との間に、権限の範囲についてのコンクリフト(葛藤・衝突等)が生じやすい。
- メンバー自身が、プロジェクト完了後の評価や処遇に不安感を抱き、既存の組織から外れることを嫌がる傾向がある。
- 人材を提供した既存の部門にとっては人員の削減であり、業務能力の低下を招きかねない。
英語
Project organization