マトリックス組織

マトリックス組織とは、横断型組織あるいは格子型組織のことで、集権型組織と事業部制組織のもつ利点を同時にねらった組織形態です。

マトリックス組織の特徴

マトリックス組織は、組織デザインが2つの軸によって行われる組織形態です。この2つの軸には以下のような、いくつかのパターンがあります。

  • 機能別組織/製品別組織
  • 機能別組織/特定のプロジェクト別
  • 製品別組織/市場地域別(多国籍企業などのグローバル・マトリックス構造など)

マトリックス組織では、命令一元化の原則をあえて放棄しており、その最大の特徴は、1人の構成員が2人の上司の指揮命令に従うことになる「ワンマン/ツーボス制」にあります。当然ながら、1人の構成員が複数の上司から異なった命令を下された場合に生じるコンクリフト(軋轢:あつれき)の調整や回避の方策、業務の優先順位、権限と責任の所在の明確化などが、マトリックス組織を採用する場合の重要な課題となります。

マトリックス組織のメリットとデメリット

メリット
  • 多元的なチャネルで情報が処理されるので、市場環境の変化に迅速かつ柔軟に対応できる。
  • 2つの軸で規定される構成員の使命が明確になり、人材面の未利用資源がなくなる。
  • 多国籍企業においては、地域ごとに異なるニーズを製品開発やマーケティングに反映することができる。
デメリット
  • 2つの命令系統があるため、権限と責任の所在があいまいとなる。
  • 構成員に対する影響力を行使しようとして、命令系統間の権力争いが生じやすい。
  • コンクリフトを調整するのに時間がかかり、意思決定が遅れてしまう。
  • 組織内の情報が交錯し、情報伝達や意思決定が誤って行われる危険性がある。

英語

Matrix organization