コンピテンシー・モデル

コンピテンシー・モデルとは、特定の職務や職位で高い業績を上げた人材に共通する思考や行動様式の特性であるコンピテンシーをもとに、”目指すべき人材像”を描き、それに近づくように人材を育成することです。

意味

「コンピテンシー」とは、特定の職務や職位で高い業績を上げた人材に共通する思考や行動の特性のことを指します。このようなコンピテンシーをもとにモデル化された「目指すべき人材像」を描き、それに近づくように人材を育成することを、コンピテンシー・モデル(成果行動モデル)といいます。

目指すべき人材像を意味するコンピテンシー・モデルは、行動結果面接(Behavioral Event Interview :BEI )をとおしてまとめ上げられます。BEI とは、被面接者が直面した重要な出来事の中で「実際に行ったこと」だけに集中して行うインタビューであり、一般の面接とは異なるものです。このBEI を通じて、実際の成果に結びついた具体的な行動から「何を・なぜ・どのように」を抽出し、分析します。さらに、その行動に対する人物の意思や価値観をも引き出し、目指すべき人材像を描き出すのです。

コンピテンシー・モデルは、1990年代以降に米国企業の間で取り入れられてきた手法ですが、終身雇用を前提とした人事制度から、能力主義を基盤とした成果主義型の人事制度に転換が迫られている日本企業にも導入されるケースが増えています。コンピテンシー・モデルは、従業員の行動評価の基準や能力開発の目標として活用できる他、望ましい行動を期待できる人材像が明確になるため、採用の基準としても用いることができます。

英語

Competency Model

豆知識

コンピテンシーの起源
コンピテンシーはハーバード大学の心理学者である米国のデイビッド・C・マクレランド(David C. McClelland )教授が、優れた職員が発揮している能力を行動レベルでモデル化したのが起源と言われています。
コンピテンシーの語源
マネジメント用語では、competency (および、特に複数形competences )は、competence との違いを明確にせずに頻繁に用いられています。
competence の定義は、あることを達成するのに人を凌ぎ最善を尽くす力量の「能力」です。語源は、compete (競争する)で、コンペ(competition )と同じ語源なのです。
行動結果面接(Behavioral Event Interview :BEI )
behavioral は「行動に関する」という意味です。behavior は「行動」、‐al は「関する」という意味です。
event は「出来事」という意味です。
interview は「面接」という意味です。