消費者の購買行動は、さまざまな要因により大き影響を受けます。これらの要因は、文化的特性、社会的特性、個人的特性、心理的特性の4つに区分されます。
購買行動の影響要因
- 文化的特性
- 文化
- 副文化
- 社会階層
- 社会的特性
- 準拠集団
- 家族
- 社会的役割と地位
- 個人的特性
- 年齢
- 職業
- 経済状況
- ライフスタイル
- パーソナリティ(個性)
- 自己概念(自己イメージ)
- 心理的特性
- 動機
- 学習
- 態度
- 知覚
- 関与
- 選択的注意
文化的特性は、社会の構成員として共有している価値観や信念に関わるもので、さまざまな特性のなかでももっとも影響力の強いものです。文化は人間の欲求と行動を決定する基盤であり、副文化(サブカルチャー)は共通の生活体験や境遇に基づいた価値体系を共有する人々の集団のことです。また、社会階層とは、「社会内部の比較的固定的な同質的集団」のことで、同一の価値観、ライフスタイル、行動様式を共有します。
個人が社会活動を行ううえで直接的に影響を受ける諸要因です。準拠集団とは、個人の態度や行動が形成される際に、直接・間接に影響を与える集団のことです。準拠集団の中にいて、他の人間に強い影響力を持つ人々のことをオピニオン・リーダーといいます。
消費者自身の属性としての要因であり、消費者の意思決定は個人的特性にも影響を受けます。
消費者自身の属性要因のうち特に心理的なもので、以下のものなどが挙げられます。
人に満足を求めて行動させるだけの切迫感のあるニーズのことで、人間をある行動に駆り立てる原動力のことです。
経験から生じる個人の行動変化のことです。
ものや考えについての個人が抱く一貫した好意的あるいは非好意的な評価や感情および傾向のことです。
人が与えられた情報を選別し、編成し、解釈し、そこから意味のある世界観を形成するプロセスです。
特定状況下における刺激によって想起された個人的な重要性ないしは関心に対する知覚水準のことです。
多くの刺激のなかから特定の刺激だけ気づき、反応することです。